フリーランスの開業の手続きはe-Taxで完結するのか?

税金

最近は世間のデジタル化が進み、色々なものがオンラインで手続きができるようになってきています。税務関係の届出書・申告書は自分がこの業界に入ったときからオンラインで提出可能でした。フリーランス、個人事業主の方は開業した際に一定の書類を税務署に提出する必要がありますが、国税庁のサイト(e-Tax)で提出できるのか検証してみました。

はじめに結論をお伝えしておきますが、これから紹介する方法は、検証してみた系の記事ですので、みなさんは真似をしないようにしましょう。

いまは、freee開業を使えば無料(ただし、その後freeeの勧誘はあるでしょう。)で開業時の手続きがスマホとマイナンバーカードがあればその場でできてしまいます。ただし、インボイス制度の申請・届出に関しては、2023年8月3日現在対応していないので、それもオンラインで完結させたい方はe-Taxソフト(SP版)を使えば可能ですが、それだけだったら、正直税務署に行って書き方を教えてもらってやるほうが楽かもです。

開業時の書類

開業の際に税務署に提出する書類については、フリーランス・個人事業主が開業のときに提出する書類にて記載しています。

今回はそのうち、

  • 個人事業の開業・廃業等届出書
  • 所得税の青色申告承認申請書
  • 適格請求書発行事業者の登録申請書
  • 適格請求書発行事業者の公表事項の公表(変更)申出書

の提出をe-Taxでやってみました。

どれを使えばいいのか

以前から仕事上、市販の税務ソフト使って届出書の作成・提出はやっていましたので、本丸の国税庁のサイトでも当然できるだろうというのは感覚としてありました。しかし、調べていくとe-Taxといっても、下記に記載していますが、似たようなものがいくつかあることがわかりました。

  1. 受付システム
  2. e-Taxソフト(WEB版)
  3. e-Taxソフト(SP版)
  4. e-Taxソフト

それぞれできることが違うので、目的によって使い分けないといけないのです。

また、受付システムとe-Taxソフト(WEB版)はそれぞれ、パソコンのブラウザで動くソフト(サイト)で、ブラウザ(chromeとかsafariとか)の指定があり、その上、ブラウザの機能拡張などの事前準備が必要となっています。

  • Windowsの場合 Microsoft EdgeまたはChrome
  • Macの場合 safariのみ(Chromeは使えません。)

また、バージョンの指定もあるため要注意です。

受付システム

なんか地味で固い印象です。

この受付システムでは、主に下記のようなことができます。

  • 登録情報の確認・変更
  • メッセージの確認(電子申告の結果や税務署からのお知らせが確認できます。)
  • 口座振替の申し込み
  • ダイレクト納付の申し込み
  • その他もろもろ

メリットは、16桁の利用者識別番号の枠が4つに分かれていて、普通なら4桁ごとに入力していくかと思いますが、16桁の数字をコピーした状態で一番左の枠で数字を貼り付けることができることぐらいですかね。地味ですが。

といった感じですが、肝心の開業届の作成提出は受付システムではできません。

サイトの作りが地味と言いましたが、言い換えればシンプルなので、メッセージ確認が目的の場合は、こちらを使うのもありかと思います。ログインが他のものに比べて楽ですし。

e-Taxソフト(WEB版)

さっきの受付システム(そもそもネーミングが、、)よりもポップですね。

e-Taxソフト(WEB版)では、受付システムでできることに加えて、主に以下のことができます。

  • 納税手続き
  • 納税証明書の交付請求
  • 徴収高計算書の提出
  • 法定調書の提出
  • 直近3年分の申告書の閲覧申請(電子申告したもののみならず、書面提出した申告書の内容も確認できます。)
  • 所得税の申請・届出(青色申告承認申請)
  • 消費税の申請・届出(課税事業者選択届出、簡易課税制度選択届出、課税期間特例選択・変更届出)
  • インボイス制度の申請・届出

受付システムよりできることが大幅に増えて完全に上位互換ですね。

今回の開業の手続きも一見ここで完結しそうですが、肝心の開業届の提出ができません。(青色申告承認申請はできるのになんでや!)

e-Taxソフト(SP版)

先ほど紹介したe-Taxソフト(WEB版)のスマホ版です。

スマホって英語で略すとSPになるんですね。勉強になります。Smart Phoneか。

今回は、e-Taxソフト(WEB版)を使って、一部の申請を行ったのですが、自分が見た限りできることはほとんど変わらないようです。

こちらは、e-Taxソフト(WEB版)と違い、ブラウザの指定や事前準備などが必要ないので、初めての方はこっちのほうがいいかもしれません。

e-Taxソフト

なんかいきなりシンプルな名前になりました。おそらく電子申告を行うにあたりこれが出発点だったのでしょう。今まではブラウザで動くタイプのソフトでしたが、こちらはパソコンにインストールして使うタイプです。ちなみにMacは使えません。税務ソフトがMacで使えないのは知っていたのでもちろん使えないですよね、といった感じですが。というか今回試しに使ってみましたが、今後はおそらく使いません。Mac対応になったら考えますが。(そうなると市販の税務ソフトもMacに対応しそうです。)

e-Taxソフトの画面です。予想通りの見た目でした。

インストールの方法とか使い方とか書いても需要がないと思うので、割愛しますが、

操作性はそこまで悪くはなかったです。普段から税務ソフトを使っているので慣れているのでしょうか。説明書をみながら、みたいなことにはならず、作成→署名→送信となんのトラブルもなくできました。受信通知を確認したので問題なしです。

開業届以外はe-Taxソフト(WEB版)で提出できるが、、、

今回提出・手続きするもののうち、

  • 所得税の青色申告承認申請書
  • 適格請求書発行事業者の登録申請書
  • 適格請求書発行事業者の公表事項の公表(変更)申出書

については、e-Taxソフト(WEB版)でできましたが、開業届については、対応していなかったのでe-Taxソフト(パソコンにインストールするやつ)でやりました。

これまで届出書を作成すると言えば、もともと紙に記入することを前提としていたものをデジタル化し、パソコンで作成できるようにしたものでした。紙の様式のものにパソコンで入力していくものです。

ですが、今回、e-Taxソフト(WEB版)で作成した3つとも、これまでの作成方法とは異なり、質問形式(アンケート形式)で進めていくものでした。

例えば、適格請求書発行事業者の登録申請書については、こんな感じでした。

何を言っているんだと思う人もいるかもしれませんが、この業界で実務に携わっている側からすれば、

驚きとまではいかないですが、「国税庁もちょっとづつ進歩している」なと思いました。

クラウドで年末調整するソフトなんかはこれが当たり前に浸透していますが、届出書関係のものは初めてみました。

所得税の青色申告承認申請書なんかは、紙または税務ソフトで作成する場合は、簿記方式(複式簿記、簡易簿記、その他←その他ってなんやねん)、備付帳簿(現金出納帳、総勘定元帳、仕訳帳など)についても選ぶ必要がありましたが、e-Taxソフト(WEB版)では、そのような質問項目はありませんでした。なんでこんなん必要なんやろうとは思ってはいましたが、やっぱり必要なかったってことですね、

じゃあ、紙の書類の方も必要ない情報は消してくださいよ、お偉い方々。他の書類にも同じようなことが山ほどありますよね。きっと。

記載欄があれば、必要ない情報でも書いてしまうのが、ほとんどの人だと思います。いちいち意味を考えてこれ何のために必要なんですか?と聞く暇があったら書いてしまったほうが早いので。

でもそれを自分一人ではなく、日本中の人が何年間にも渡って、そんな必要のない情報を時間をかけて書いていたとしたら、と考えると日本の労働生産性が低いのも納得です。そういうことの積み重ねだと思います。

まとめ

誰得?な記事になってしまいましたが、結論は最初にお伝えした通り、家から出たくない人はfreee開業とe-Taxソフト(SP版)を使いましょう。ではまた。

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